リンパの流れが悪くなると
私たちの体の中には血管だけでなく、もうひとつ体の中に張り巡らされている器官があるのをご存知でしょうか。
それは「リンパ管」と呼ばれる器官です。
リンパ管は、血液から染み出る老廃物(リンパ液)を受け取って、管を通して体外に出すという大切な役割を持っています。
血管は私たちが意識をしていなくても、生命活動として自動的に動いてくれますが、リンパ管は筋肉に連動して動くものですから、運動不足などで流れが滞ってしまいます。
流れが悪くなるとむくみや疲労を引き起こしますので、リンパの流れに沿ったマッサージをすることで、リンパを流してあげる、という目的で行われるものがリンパマッサージなのです。
肩こりやだるさも疲労物質が原因になっていることがありますので、リンパを流すことで全身がすっきりと軽くなるのを実感できるはずです。
リンパマッサージは腰痛にも効果があるの?
腰痛は腰に負担がかかると痛みがひどくなりますよね。
ヘルニアなどでは骨や周辺の組織に異常が起きて痛みが出てきますが、慢性的に腰が痛いという人の多くは腰の筋肉にコリが発生していることが原因といわれています。
腰周辺のリンパの流れが悪くなっていることがコリの大きな原因と考えられていて、リンパを流すことで腰の痛みが随分と改善されるということです。
自分でできる腰痛に効く運動も、集中して腰の周りを動かすことによってコリをほぐし、リンパ管の流れを良くする目的があります。
エステなどでリンパマッサージを受ける時には、腰の痛みがあることを事前に伝えておきましょう。無理なマッサージはかえって腰を痛める原因になりますので、優しくマッサージしてもらうことが大切です。